ケアマネブロガーの吉永です。
単身高齢者世帯が増えています。多くのお一人様にとって、自分のこれからは気になるところだと思います。
「自宅で、一人で、最期まで」を実現できるのかどうか?と聞かれたら、実現できますと答えます。そういう人も多くいます。
今回の記事では、お一人様が自宅で最期を迎えるための情報などを掲載します。
今回の記事は、学者の上野千鶴子氏と在宅医の小笠原文雄氏の共著「小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?」を参考にして制作しました。
在宅の一番のメリットは、自由であること
自宅での生活と病院や施設での生活の大きな違いは自由であるか、管理されるかです。
病院や施設は共同生活です。「あれしちゃだめ」「これしちゃだめ」と管理されます。ただ、管理され保護される分、安全です。
一方自宅での生活は、病院や施設に比べて安全ではありません。転倒したり病気になっても、自分でなんとかしなければなりません。
でもその分、自由です。好きなものを食べようがお酒を飲もうが、だれにもなにも言われません。
安全か自由。どちらをとるか。私はどちらの立場にも与しませんが、今回の記事では、自宅での最期を全うしようと考えられている方や、一人暮らしの老親と離れて暮らす子どもの方向けに記事を書きます。
最期の時期はどのようなものか?
お一人様の最期の特徴
経験豊富な在宅医の小笠原先生によると、一人暮らしの方はピンピンコロリの方が多いようです。確かに私が以前関わった「お一人様」にも、そういう方がいらっしゃいました。
お一人様のメリットは先にも書きましたが「自由」であることです。どういう風に最期を迎えるかも自由です。
同居している家族がいたり、別居している子どもがいる場合はそうとは限りません。本人が延命を望まなくても、家族が延命を望んだ場合、病院の集中治療室に運ばれてスパゲッティ症候群になる可能性も出てきます。
枯れゆく過程:歩けなくなることから始まる
私が知っている方の中には、車椅子でお一人暮らしをされているご高齢の方もいらっしゃいました。歩けなくなったら自宅での生活は無理と思われがちですが、本人が望む限り、在宅での生活を続けることができます。
先輩のケアマネによると、身寄りがない寝たきりの方でも、最期までご自宅の方もいらしたそうです。
家族がいたら「施設に入れてください」と言われるような状況でも、お一人様なら、御本人が望む限り、最期までご自宅は可能です。
神の恵み?死の間際の脳内麻薬
一生懸命、まっとうに生きたら、神様はちゃんと報いてくださるのかもしれませんね。私は特定の宗教を信奉しているわけではありませんが。
在宅での看取りを可能にするための心強い味方たち
お一人様が自宅で最期を迎えるためには、どのような方法があるのか?「小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?(上野・小笠原)」で紹介されていた方法を記載します。
もちろん、介護保険サービスなど、本書に紹介されていない一般的な方法もありますが、この記事では省きます。
医療用麻薬や夜間セデーション
痛みのコントロールは、しっかりとした在宅医や訪問看護を導入することで、在宅でも十分可能のようです。
余談ですが、夜間セデーションをしている最中に最期を迎える方は、小笠原先生が関わった方の中にはいらっしゃらないとのことでした。
夜間セデーションで、寝ている間に最期を迎える方もいそうなものですが不思議ですね。起きているときに、ご自身なりに、大切な人たちにお別れを告げたいという気持ちが働いているのかもしれませんね。
尿道留置カテーテルで、排泄介助の回数を減らす。
頻尿気味の高齢者の場合、おむつの交換が課題になります。頻回にヘルパーを導入することも可能ですが、その場合、介護保険の限度額を超えてしまったり、負担が高額になってしまうこともあります。
尿道留置カテーテル(バルーンカテーテル)を導入すると、基本的に尿でおむつを汚すことはなくなるため、おむつ交換の頻度を減らすことができます。
世間の風を運んでくれるボランティア
もしも地域にボランティア団体があるのであれば、心強い味方になるかもしれません。
医療職にしろ介護職にしろ、どうしても仕事として関わっているので友人になることは難しいです。一方ボランティアは、仕事の枠とは外れた方々なんで、上下関係でも堅苦しい関係でもなく、友達になってくださる可能性があるからです。
良い在宅医をどうやって見つけるか?
私も同意です。良い医師の情報は、ネットよりも口コミが確かだと思います。市町村が行っている当事者会や家族会などイベントに参加したり、地域包括支援センターやケアマネに聞くなどして、情報を集めます。
様々な人から評価が高い医師で、かつ、住居に近いところの医師に頼むとよいでしょう。
離れて暮らす家族のために:前もって「もしものとき」どうするかを家族内で話し合う。
一人暮らしの高齢の親を持つ子どもさんも読者の中にはいらっしゃるでしょう。
本人が最期までご自宅を望んでも、いざ本人が病に倒れたという電話を受け取ったら、救急車を呼びたくなります。
しかし救急車を読んだら本人は様々な延命治療を施されます。「自宅で穏やかに最期を迎える」という本人の望みが達成されず、ご家族にとって悔いが残る場合もあります。
一方、回復の見込みがあり、救急車を呼んだほうが良い場合もあります。
何が正解かというのは、家族によって様々ですが、「前もって家族で話し合う」ことをおすすめします。どういう場合に救急車を呼び、どういう場合に呼ばないのか。
胃瘻は?葬式は?様々なことを前もって話し合うのです。エンディングノートや、もしばなカードを使うとより詳細に話し合うことができると思います。
また、信頼ができる在宅医やケアマネなどにも相談をすると良いと思います。
以上です!皆様が幸せな日々をすごせますように!
お読みいただきありがとうございました!
