暴力行為をすることがある認知症の方を介護されている方向けに、個人ブロガーとして私なりの意見を書きます。
今回の記事では病気について多く記述しますが、私は医者ではありません。ケアマネ個人ブロガーの一意見として読んでいただけたら嬉しいです。ただ、今回の記事は、東京女子医科大学名誉教授の岩田誠先生の本から多く引用して作成しています。
「暴力行為をする方には、服薬調整をしている」という話しを聞くことがあります。医師に話して薬を処方してもらい「落ち着かせる」のです。
介護は綺麗事ではないので、服薬調整を否定しません。ただ、それ以外の選択肢を探る立場から、今回の記事を書こうと思います。
本人にとっても、家族にとっても、職員にとっても後悔をしないケアの方法を今回の記事で探りたいと思います。
まず、離れる。

本人も介護者も守るために、まず離れることです。
怪我をすることを防ぐため。また、感情的になって、暴力に暴力で対抗し、悲しい結末になることを防ぐためです。
この場合、手を出したのは家族のほうからです。どちらかが手を出してしまった場合、冷静になることは難しいでしょう。
恐ろしいのは、認知症の場合、殴られたことを記憶できない場合があることです。
殴られても、殴られても、記憶できない。介護者の側から見たら、殴っても殴っても記憶されない。
暴力が常習化し、虐待につながってしまう。
なので離れることです。このケースの場合、その後すぐにショートステイにつなげました。物理的に距離を置くことで、冷静さを取り戻しました。
本人も家族も守るために。
行動の目的を理解し、暴力の前段階で防ぐ。
「徘徊」という言葉をご存知だと思います。
認知症の方が外出し、外をうろちょろする。場合によっては戻れなくなって行方不明になってしまい、家族が探すことになる。
このように認知症の方が外をうろちょろすることを「徘徊」と呼ぶことが多いです。
この徘徊という言葉はしかしながら、適切とは言えません。
「徘徊」という言葉は、「目的を持たずに」外出する場合に使われる言葉です。
そして認知症の方は、彼ら彼女らなりの目的をもって外出をしています。
例えば、夕方になって「家」に帰ろうとする。そして本当の家から出てしまう。
家族の側から見たら、本人が目的もなく外をうろちょろする「徘徊」のように見えますが、本人は本人なりの目的を持って「外出」をしています。
認知症の方の行動には、目的があるのです。
周囲が本人の目的を理解せず、止めようとすると、本人が暴力をしてしまう場合がある。
逆から言えば本人の生活習慣や、行動の目的を理解することで、対策を立てやすくなります。
認知症になっても生活習慣は残る場合があります。
夕方にどうしても「家」に帰ろうとするのであれば、もし付き合えるのであれば、ある程度外出に付き添って、その後、本当の「家」に戻る。
このように生活習慣を理解し、止めようとするのではなくケアすることで、暴力行為を防ぐことにつながります。
脳を「遊ばせない」

具体的には、デイサービスの利用などでしょうか。
もしも地域に認知症カフェなど、認知症当事者の方も参加できる催しがあれば、それも一つだと思います。ただその場合、送り迎えはご家族がやる必要がありますが。
デイサービスの場合、送迎を施設がしてくれます。
いずれにしても、楽しく参加できると良いと思います。
失語症が「抵抗」に見えることがある。
個人差はありますが、脳の病気である失語症の場合、「話す、聞く、読む、書く」のすべての機能が損なわれます。
周囲とコミュニケーションを取ることが難しく、介護拒否と受け止められやすいです。周囲の方が失語症に関する知識を持っていない場合は、なおさらです。
足の骨折など、目に見える病気の場合は周囲の方も理解しやすいですが、脳の病気の場合は理解されづらい。知識を持つことで、本人も家族も救われることもあると思います。
まとめ:介護者の安心が、本人の安心につながる。
「暴力にさらされるかもしれない」と恐怖を感じていると、認知症当事者である本人にも伝わります。
お互いに緊張してしまい、本人にも介護者にとっても良くありません。
私の今回の記事が暴力に対する対策に少しでもつながって、介護者であるあなたの安心につながれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。

