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【葬儀・相続】親が亡くなる前に聞きにくいことを聞くための道具

相続や葬儀のこと、終末期になったときの医療についての意思確認など、親が亡くなる前に話し合うべきことはあります。

気が重い作業ですがそれらのことを話し合うことで、後々のトラブルや後悔を避けることができます。

といっても、気が重い。

なので今回の記事では、親と話しづらい話題を話し合いやすくするための道具を紹介します。

エンディングノートと、もしばなゲームです。

あと、この記事の後半では、相続や葬儀などについて、なぜ親が生きているうちに準備をする必要があるのか、理由を書きました。

エンディングノート

エンディングノートとは、死を迎えるにあたり、自分の意思を家族や親しい友人に伝えるためのノートです。

決まった形式はないですが、相続に関することや葬儀、終末期医療に関する希望など、親子と言えども話しにくいことが項目として載っていることが多いです。

エンディングノートを埋める作業を一緒に行うことで、親に聞きにくいけれど聞かなければいけないことを一気に確認することが可能です。

エンディングノートは市販のものもあれば、役所の窓口で配布しているものもあります。

繰り返しになりますが、決まった形式はないです。

なのでノートによって載っている項目に違いがあるので、親と話し合いたいことがしっかりと載っていることを確認してからお求めください。

また、遺言書と違って法的な拘束力もありません。その分、遺言書よりも手軽に創ることができます。

兄弟姉妹の関係性にもよりますが、可能であればすべての兄弟姉妹が集まって、親と一緒にノートを書いたほうがよいでしょう。

相続や葬儀のことなどを勝手に親と話を進めると、後々トラブルになる可能性があるので。

エンディングノートは定期的に更新をする。

60代後半、70代、80代と親の年齢が変わるとともに、終末期における治療方針や葬儀などについて、親の意見が変わる可能性もあります。

エンディングノートを一度書いたらそれで終わりにするのではなく、定期的に見直しをすることで、後悔のない看取りを行うことができると思います。

もしバナゲーム

エンディングノートよりも軽い感覚で、重要なことを話し合うことができる道具として「もしバナゲーム」を紹介します。

もしバナゲームは在宅医などが開発したカードゲームです。「葬儀について」「お金について」「治療方針などについて」など、話し合う必要がある事柄がカードに書かれてあります。

プレーヤーはゲームをしながら、カードに書かれてある内容について自分の意見を述べていくことができます。

親子と言えども話しにくいことを、ゲームを通じて話し合うことができます。

もしばなゲームについて https://www.i-acp.org/game.html

相続や葬儀について、親が亡くなる前に話し合っておくべき理由

相続のトラブルを防ぐ。

親とさよならする前に 清水晶子著 162ページより引用

「うちの親に限って隠し子なんて」と思うかもしれませんが、急にあらわれて大問題になったご家族をいくつも知っています。

親の死後、相続手続きを進めるなかで、親の隠し子の存在が判明することがあります。

隠し子といえど、法律上は親の子どもです。親の財産を相続する権利が発生するので、トラブルに発展します。

死後になってから相続の準備をするのではなく、生前に準備をすることをおすすめします。

生前のうちに戸籍謄本を取り寄せたり、財産について家族間で話し合うことで、死後のトラブルを防ぎやすくなります。

相続手続きは書類作成などの手続きが非常に煩雑です。専門家の力を借りることで相続の準備やトラブルの解決を進めやすくなります。また、遺言書の作成などについても相談に応じてくれる場合もあります。

弁護士や司法書士などの専門家による無料相談受付を役所が行っていることが多いです。

よかったらご相談ください。

悪徳の葬儀業者にひっかからないようにする。

親とさよならする前に 清水晶子著 25ページ

とえばお葬式なら、事前準備をしなかった人のお葬式は平均370万円かかっているのに対し、準備をした人は平均200万円ですんでいるデータが出ています。

残念ながら、葬儀会社の中には悪徳業者も多くいます。

生前に葬儀のことを考えるなんて縁起でもないとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、騙されないようにするためには、前もっていくつかの業者から見積もりを取ることをおすすめします。

もしも見積もりを出さないようだったら、依頼しないほうが無難でしょう。

また、経済産業大臣認可の全葬連(全日本葬祭業協同組合連合会)という葬儀業者のネットワーク組織があります。

全葬連では消費者被害を防ぐために、「葬祭サービスガイドライン」を定めるとともに、葬儀に関する消費者被害の相談も受け付けています。

お近くの加盟店を検索することも可能ですし、事前に葬儀について相談をすることができる事前相談員がいる店舗がどこにあるかも表示しています。

全葬連 https://www.zensoren.or.jp/index.html

今回も記事を読んでいただきありがとうございました。良かったらこの記事をご家族やご友人とシェアして話のネタにしていただけると嬉しいです。

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